青二才 2006 5 21
最近、こんな話を聞きます。
子供を、有名私立中学や高校に通わせたいが、
収入が低くて、とても無理だ。
妻がパートで働いても、厳しい。
そこで、私は、こう言いたい。
そんなに青二才を作って、どうするのか。
青二才が、実社会で、役に立つのか。
私が大学生の頃も、
有名私立中学や高校出身者が多かったと思います。
確かに、彼らの書いた論文は、優れていたと思います。
しかし、感動がない論文だった。
あるいは、インパクトがない論文だったと思います。
今風に言えば、これは、
官僚になれば成功するけれど、実社会では役に立たないということでしょうか。
私は、農家に生まれましたので、
子供の頃は、勉強よりも、家業の手伝いの方が忙しかったと思います。
農家といっても、父親は、あらゆる農業や農業方法に挑戦していましたので、
ちょっとした経営に近かったと思います。
子供が勉強することは当然ですが、
子供時代に、いろいろな経験をすることは、人生にとって、財産となります。
人生は、80年。
(いや、医学の進歩により、100年になるかもしれません)。
人生の最初の頃に、不利な環境があっても、いくらでも挽回できます。
学生時代は、個人の成績がすべてだったでしょうが、
会社では、そうなっていません。
単に仕事ができるだけでは、ある程度で出世は止まります。
それ以上、出世するには、別の能力が必要です。
人材を育成する能力や、指導力が必要となってきます。
こうした能力は、勉強では身につきません。
人を育てたり、人を指導するのですから、
苦労や経験が、山ほど、必要になるでしょう。